最後の大会。
予選トーナメント。

レギュラーが2人欠席・・・・おい!

いきなり伏兵の学校に負ける。
なにをやっとるんじゃ!
次の格下無名校にも大苦戦。おのれ。

顧問「まぁ今日はしょうがないですね。もう早くまけちまいましょう」

顧問も今日が最後の大会なはず。なんでそんな・・・?
しきりにこれからの話をしている。来年の部の話とか。


今日であなた最後じゃん。大会終わりじゃん。うちらのコンビ最後ジャン。


自分は勝ちにすごいこだわろうとしていたら、なんだか。

2人とも諦めて、まぁしょうがないかと思っていたら、前回2試合の不調がたたって、相手が舐めたのとこちらの復調で逆転!かろうじて決勝トーナメント進出。

一度死んだ身。トントンと勝ち進む。
とうとうベスト4を賭けた試合。

勝ちがもう少しでこちらにきていた。今までで一番こちらに来ていた。
うちらが決して越えられなかった壁。

追いつめた。

相手の顧問の抑圧的な叱り声に絶対負けない声で選手を褒め続けた。
今日は、一度負けている。しかも最後だ。だからすごく褒めた。

「お前絶好調だぞ!」「最高だよ!」「上手!」

呼応するように選手の動きが良くなる。そうか、こうすれば良かったのかと最後に思う。
絶対に負けないコーチングをした。大事な人も見ているだろうし。

・・結果はあと一歩。本当にあと一歩で負けた。途中まで完全優勢。


なんかやるせなかった。

試合終了後、試合観戦。一番強い学校が手抜きの試合を展開している。

顧問が「実は自分も大会が最後なんですよ」とぼそっと言った。

黙って頷く自分。しってますって。


顧問「あー最後くらいはベスト4行きたかったなぁ」
本当にそう思う。今回は本当に手の中だったから。


顧問はもうこの辺を離れてしまう。顧問が変われば、きっとうちの部活は弱くなるだろう。部員に、足をひっぱりそうな不穏分子もちらちら見える。

一つの隆盛がここにおわりそう。

「素人」同士が頑張って考えて工夫してなんとか達成した、
年間通しての県ベスト8保守の記録。
県大会で、会場に一番遠い学校の記録。

目立たなかったけど、これって大変なんだよ。優勝チームばかりに目がいってますが。

5年前、教育実習中、たまたま通りかかった部室で割れたガラス。
4年前、郡大会でのまぐれの勝利。

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ふっ、まぁ面白かった。

最後の練習で泣かないようにしーよおっと。

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