久々に大学の先生が個展を開いたので、訪問。

結構くせのある先生なので、どきどき。授業もさぼってばかりだったので、その当たりのつっこみがどきどき。

地方のとある蔵を貸し切っての展示。

・・・おおおお。

そこには満面の笑みの先生が。申し訳ないを連発されて、こちらも恐縮。

あまりご縁のない木彫立体だけど、たまにはとじっくり見る。

先生の印象と同じで、非常に素材を生かしつつ、それでいて自然で、まるみというか優しさ、謙虚さにあふれた立体だった。
それまでのどこかとげとげしさ、というか、ひっかかりのある造形とはあまりにもかけ離れた。
しかし、この方向の変化に、自分はなんの違和感も持たず、むしろ心のなかで、その方向があったらしく、ぴったりとあてはまる不思議な感覚。

一言、すばらしい。

こんな自然な気持ち、優しい気持ちで作品がつくれたら、芸術に、むかえられたらと思う。

知っている人だから、ということをさっ引いても、良いと思う。
立体がつくりだす流れに、ちょっと身を委ねたいぞと思いつつ、先生とお話。

そこでは、こんな地方でやるよりも、実は都会でやったほうが、人は来るし、こっちで来られると遠方とか義理のひとが多くて、恐縮するから、困るんだなぁと。

けれど、先生、ここでやってもらうことに意義があるんです。

こんなところでも文化がある、自然な芸術がある。
それがどんなに貴重なことか。

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